糖度15・32度と好調/宮糖伊良部
平均16度、高品質取引続く
宮古製糖伊良部工場に搬入されているサトウキビの品質が高い。10日で操業4カ月を迎えるが、ここまでの累計平均糖度は15・32度と高水準だ。日計平均では16度を超えるなど高品質取引が続いている。同工場の搬入は13日終了を予定。
4日付の搬入概況によると、日計平均糖度は16・16度で基準糖度帯(13・1~14・3度)を大きく上回る取引が行われた。ここ数日間は16度台の取引が続いており、4月の月計平均糖度も16・13度と高い水準を維持している。
累計の糖度区分別構成比は基準以上のサトウキビが全体の83・80%を占める高品質。基準糖度帯は14・16%、基準以下は僅か2・04%しかない状況だ。
農務部によると、雨が少ない気象条件が品質を押し上げたものとみられる。
宮糖伊良部工場は昨年12月11日に操業を開始。これまでに5万6900㌧のサトウキビを搬入した。最高糖度は19度、最低は9・30度となっている。
生産農家に支払われるキビ代金は、国の交付金を含めて1㌧当たり2万3498円の高値が付いた。
宮古地区の4製糖工場のうち、沖糖宮古、宮糖城辺はすでに今期操業を終えている。残りは宮糖伊良部と宮糖多良間。4工場の合計搬入量は前期並みの32万㌧台になるとみられる。