水使用料2000円提案へ/土地改良区理事会
10㌃当たり年間500円増額
宮古土地改良区の理事会が6日開かれ、賦課金(水使用料)を現行の10㌃当たり年間1500円から2000円に引き上げる増額案(地積割)をまとめた。先月26日の総代会に提案した使用水量割は取り下げる。新たな増額案は13日に招集する臨時総代会に諮る。総代の理解を得られるかどうか審議の内容が注目される。
非公開で行われた理事会の協議は2時間近くに及んだ。賦課金増額案は先月の総代会で一度否決されているため、引き上げる方法をめぐっては慎重な意見が相次いだものとみられる。
理事会後に下地敏彦理事長が取材に応じ、賦課金は従来通り一律使用料の地積割のみとし、「2000円でいきたい」とする増額案を説明した。併せて年間200㌧(10㌃当たり)を超過した場合、1㌧ごとに料金を賦課していく使用水量割の導入については取り下げる方針を示した。
下地理事長は「前の総代会で(使用水量割を導入した場合は)いざこざが起きると心配の声があったことから地積割でいこうということになった」と述べた。
ただ、年間2000円の徴収額では「財政的には厳しい」とも吐露。「予算を厳しく削らなければ補うことはできない」と述べ、緊縮財政の自助努力が限界にきていることを示唆した。
使用水量割を含む賦課金増額案は先月の総代会で否決されているため、土地改良区の2015年度予算は不成立のまま。今は暫定予算で対応している。
13日の臨時総代会で新たな賦課金増額案が通れば新年度予算の審議に入る。