野菜・果実 販売額8億3300万円/JA14年度実績
JAおきなわ宮古地区営農振興センター農産部は8日までに、2014年度に取り扱った野菜・果実の販売実績をまとめた。全品目の総販売額は前期並みの8億3300万円。品目別では取扱量最多のゴーヤーが過去最高3億2200万円の実績を上げた。オクラやインゲンも好調に推移。前期に比べそれぞれ25%以上の伸びを示している。
全品目の出荷量総計は2301㌧。販売額は計画比で6500万円減、前期比では2200万円ほど下げているが、前年に続き8億円台の販売はキープした。
主要品目のカボチャとトウガンの出荷量の減少が総販売額に響いており、カボチャは前期414㌧に対し今期は332㌧、前期866㌧を出荷したトウガンは今期703㌧まで減少している。ただ、それぞれ品質は良く、カボチャのキロ単価は375円と前期より31円高、トウガンも183円の値が付いている。
そのほかの品目はほぼ前期の実績を上回った。特にゴーヤーの出荷量は891㌧と前期と比較して80㌧以上も増えており、これに比例して販売額も伸びた。
1、2月の期間を除いて出荷が可能なオクラも勢いがある。前期より17㌧多い83・4㌧が出荷され、販売額は1460万円増の6860万円となった。
インゲンの出荷量は14㌧増加、4880万円の販売額となった。
果実の販売額は前期並みで推移。出荷量が横ばいのメロンは単価の上昇で前期比500万円増の2700万円と伸ばした。
一方でマンゴーは課題を残した。出荷量は前期より37㌧伸びたが、キロ単価が前期の1224円から760円まで下がったために販売額が落ち込み、前期比1600万円ダウンとなる1億円の実績だった。品質の向上が求められそうだ。
JA農産部は「ゴーヤーやオクラ、インゲンの伸びが大きい。それぞれ出荷量は増えており、今後も期待できる」とした。各品目において農家戸数が増えている点も好材料に挙げた。
JAは昨年4月、平良西里(野原越)に農畜産物集出荷貯蔵施設を建設。場内にはマンゴーとゴーヤーの高機能選果機を設置し、カボチャやトウガンなど船舶に積む野菜を置くスペースは1500平方㍍を確保するなど野菜・果実の生産出荷体制を拡充させている。