6月上旬に供用開始/くし型浮き桟橋
総事業費3億5千万円/荷川取漁港
宮古農林水産振興センター(安里和政所長)が荷川取漁港で整備を進めているくし型浮き桟橋の供用開始は6月上旬を予定している。開始以降、水産振興の寄与が期待されている。
水産生産基盤整備事業で整備中。総事業は約3億5000万円で国9割、県1割負担。
岸壁側と外側に鋼管くいを計18本打ち込んで固定し、補助桟橋を一定の間隔で10基設置している。1基の両側に1隻ずつの係留を計画しており、10基には合わせて20隻が係留することになる。
浮体をくし状に並べていることから、一般的にくし型浮き桟橋とよばれている。1基の長さが14・5㍍、幅1・5㍍。浮体は発泡スチロールをウレタン樹脂でコーティングし、表面は人工木材で仕上げている。
くし型浮き桟橋の大きなメリットは、潮位に関係なく乗船・下船が容易、船舶作業の効率化・迅速化ーなどが挙げられる。
漁船の所有者の中には、はしごを使って乗船・下船したりしている人もいる。しかし、くし型浮き桟橋が供用開始されるとはしごは使わなくて済む。両サイドに連絡橋が1基ずつ取り付けられ、その間にアルミ製階段2基が設置されている。
宮古島漁協の組合員の1人は「漁船の係留が簡単になるので、6月上旬以降の利用が楽しみである。これまで以上に船の安全が向上する」と語った。