沖尚生徒に著書寄贈/上地雄大さん
「学習、演劇に役立てて」
【那覇支社】宮古島市上野出身で歌手の上地雄大さん(63)が14日、那覇市の沖縄尚学高校を訪ね、著書「宮古島人頭税廃止の指揮官・中村十作と駆ける」とCD付き著書の121冊を寄贈した。
上地さんは同校の名城政次郎校長と二十数年の交流があり、生徒たちが3月20日に那覇市内で主催した「モンゴル支援チャリティー公演」に招待された。
総勢120人の生徒たちが出演やスタッフとして多彩な演目に取り組み、「公演を見事に成功させ、観衆に人間力の勇気と感動を与えた」と感銘を受け、今年で芸能生活45周年・歌手活動30周年の節目を迎えるに当たり、「芸術を愛する次代を担う子供たちに、人間の尊厳を勝ち取った祖先たちの勇気ある偉業を物語る本として、学習や演劇に役立ててほしい」と話した。
同公演実行委員会を代表して下地弘人君(2年)が「このような素晴らしい本を読んで、社会に役立つことを考える新たな機会にしたい」と礼を述べた。
名城校長は「上地さんは人生に前向きで、社会奉仕への気持ちが強い人間性豊かな方。親近感と風格の感じられる歌手になってほしい」とエールを送った。