戸原開人が初優勝/第31回全日本トライアスロン宮古島大会
女子は酒井3度目
悪天候でデュアスロンに/完走率69・1%
第31回全日本トライアスロン宮古島大会(主催・宮古島市など)は19日、宮古全島をコースに行われ、戸原開人(26)=神奈川県=が7時間38分44秒で初の総合優勝を果たした。女子は酒井絵美(34)=群馬県=が8時間49分37秒で4年ぶり3度目の頂点に立った。日本勢の男女優勝は27回大会以来4年ぶり。悪天候でスイムが中止となりデュアスロン(第1ラン6・5㌔、バイク157㌔、第2ラン42・195㌔、計205・695㌔)で争われた。県勢総合1位は山本真二(33)、宮古勢1位は石川智紀(45)だった。最終出場者数は1474人で1019人が完走。完走率は69・1%だった。全長3540㍍の伊良部大橋が、今回初めてバイクコースに組み込まれた。
大会長の下地敏彦市長は同日午前6時30分、「競技者の安全を最優先に考慮して、水泳競技を中止しデュアスロン競技による大会にする」と宣言した。デュアスロ
ンは29回大会以来、2度目。
レースは午前8時に第1ランがスタート、バイク、第2ランで競った。
伊良部、来間、池間の三つの大橋をどう攻略するかがカギで、序盤から外国人選手が引っ張り、日本人選手が追う展開となった。
バイクで圧倒的な走りを見せたマット・バートン(27)=オーストラリア=は、最終のランで失速。猛追してきた戸原に26㌔付近で首位を奪われた。
トップに立った戸原は、安定した走りで独走態勢を築くとそのままゴール。前回3位の雪辱を果たした。
2位はライアン・クロス(33)=オーストラリア=、3位はビクター・アロシュン(26)=ウクライナ=、前回総合優勝のベンジャミン・ウイリアムス(31)=アメリカ=は4位。前回2位の西内洋行(39)=兵庫県=は5位だった。
女子は4年ぶり優勝を目指す酒井が、積極的なレースを展開。バイク、ランともにトップを譲ることなく1位でゴールテープを切った。2位は石井麻実(26)=東京都=、3位はジュリア・ボーン(35)=ドイツ。
今大会には15の国と地域から67人の外国人を含む1500人がエントリーした。
コースの沿道では、地域住民が「ワイドー」の声援を送ったり、歌や三線の演奏を披露したりして選手を応援。選手は自己の限界に挑み、家族や友人が待つゴールを目指して力走した。