総事業費74億円超/宮古製糖多良間工場
多良間村(伊良皆光夫村長)は22日夕、村コミュニティー施設で宮古製糖多良間工場の新工場建設に向けての住民説明会を開いた。村が事業主体となり、今年度から2年間かけて建設に着手することから、住民に対し広く周知を図った。住民らは、島の基幹産業であるサトウキビのさらなる振興・発展に期待を寄せていた。
事業計画概要によると、事業名は二つあり、一つは沖縄県含みつ糖製糖施設近代化事業、もう一つは沖縄振興特別推進交付金事業。二つを合わせた総事業費は約74億3900万円。含みつ糖製糖施設の1日当たりの処理量は250㌧を見込む。
伊良皆村長は「新しい工場建設へ向け、2年間の事業のスタートとなる。村民のご理解をお願いしたい」と述べた。
同工場の来間春誠工場長は「皆さんのご理解を頂きながら新しい工場建設に向け、職員一同頑張りたい」と気持ちを引き締めた。
伊良皆村長は村議会3月定例会の施政方針の中で「多良間村サトウキビ全農家がエコファーマーとして認定されました。このことは、多良間村黒糖の安全・安心を国内外にPRすることができ、差別化はもとより、『黒糖エコ生産の島』としての知名度アップになります」と述べた。
県は昨年、化学肥料3割減の農家を対象とした「エコファーマー」の認定証を、多良間村の全サトウキビ農家252戸に交付している。