がん検診の受診率低下/宮古島市14年度
肺、胃、大腸とも前年度下回る/市、積極受診呼び掛け
宮古島市の2014年度がん検診受診率が肺がん、胃がん、大腸がんの3検診とも前年度より低下した。市健康増進課では積極的な受診を呼び掛けた上で「受診率50%を目標にしているが全体的に年々減少している。がんは早期発見早期治療がとても大切なので積極的に受診してほしい」と呼び掛けた。
それぞれの14年度の受診率(40歳以上)は、胃がん検診が5・8%(前年度6・9%)、大腸がん検診が9・2%(同9・5%)、肺がん検診が12・5%(同12・7%)となっている。
胃がん検診は、08年度に9・0%だったが年々減少傾向で推移し、12、13年度年とも6%台となって、今年度は5%台となっている。
大腸がん検診は、08年度に13・2%だったが年々減少してて12年度から3年連続で9%台となっている。
肺がん検診は、08、09年度が20%を超えていたが、10年度から10%台となり、年々減少傾向で推移している。
現在の特定健診保健制度がスタートした08年度から肺、大腸、胃のがん検診の受診率が軒並み低下した。
特定健診の導入当初は公民館などで実施する「集団健診」でがん検診を実施していたが「個別検診」(登録医療機関で実施)で実施していなかったことから受診率が低下した。
こうした状況から、11年度から「個別健診」でも「胃」と「大腸」のがん検診が一部の医療機関で実施し、12年度からは「肺」も一部の医療機関でできるようになったが受診率の減少に歯止めがかかっていない。
同課では「がんはとにかく早期発見、早期治療が大切で、実際に昨年度受けた市民の中で早期のがんが見つかり、現在治療を受けているケースもある。さらに、宮古で治療が困難な場合は渡航費の助成もあるのでぜひ積極的に受診してほしい」と呼び掛けた。
今年度のがん検診は、個別健診が7月からスタートし、集団健診は8月10日から始まる。集団健診については予約制の導入を予定している。