子育て支援の拠点へ/平良児童館が着工
工事の安全を祈願/旧宮古病院跡地
地域の子供たちの居場所づくりや健全な遊びを与え、健康増進と情操を豊かにすることを目的とした「平良児童館」建設工事の起工式が24日、平良字東仲宗根の旧宮古病院跡地で行われた。起工式には、下地敏彦市長や工事関係者らが出席し、工事の安全を願うとともに同児童館が地域の育児、子育て支援の拠点として市民に広く活用されることに期待を寄せた。
起工式で下地市長は「この児童館は子供たちが放課後、親が迎えに来るまでの間、楽しく過ごせるための施設として建設する。子供を持つ親が安心して子育てできる環境に寄与するための施設なので多くの市民が大いに活用してほしいと思う」と述べた。
平良児童館は、児童館(0~18歳の地域の子供たちに健全な遊びを与える)▽放課後児童クラブ(小学生が放課後に帰宅しても家に誰もいない場合、保護者の仕事が終わるまで有料で預かり、学習や遊びを援助する)▽子育て支援センター(乳幼児を持つ子育て中の親子を対象に育児不安についての相談や指導、保育に関する情報提供を行う)-の三つの機能を備えた複合施設として建設される。
工期は、3月31日~11月30日。事業費は、工事請負費が1億3419万6998円、管理業務費が717万9440円で合計は1億4137万6438円となっている。
補助金は、国(次世代育成支援対策施設整備交付金)が2110万円、県(安心子ども基金事業補助金)が655万円。
敷地面積は、1409・94平方㍍。建築面積が494平方㍍で、児童館(遊戯室および集会室、図書館、相談室)が312・7平方㍍、子育て支援センターが50・3平方㍍。別棟の放課後児童クラブが131平方㍍となっている。
市児童家庭課によると、児童館の利用者見込み数は1万5000人、子育て支援センターは4000人を見込んでいるほか、放課後児童クラブ部分については民間委託を予定している。
期待される事業効果としては、保護者が安心して就労等に励むことができ、子育てのしやすい島づくりが形成され、若年者の定住促進が図られる▽異年齢交流が図られ、社会性を育むことができる▽地域の魅力を生かした結いの地域づくりの役割を担える-などを挙げている。