11/22
2024
Fri
旧暦:10月21日 赤口 己 
産業・経済
2015年4月26日(日)9:00

農業産出額は150億円/13年度宮古地域実績

4年ぶりに大台突破/キビ71億円、肉用牛30億円

 県宮古農林水産振興センターが発刊した「宮古の農林水産業」で、宮古(宮古島市、多良間村)地域の2013年度農業産出額が150億7800万円に上ることが分かった。前年度と比べて1億3300万円増えており、150億円に達するのは4年ぶり。品目別ではサトウキビが71億円と最も多く、これを基幹作物とする宮古地域の農業構造が顕著に示された。肉用牛は30億円、葉タバコは23億6000万円だった。

 宮古地域の耕地面積は1万1783㌶で、地域総面積の52%を占める。沖縄本島および周辺離島の13・1%、八重山地域の13・5%と比べても耕地面積が大きいことが分かる。

 農業生産は台風の接近や干ばつ等の気象条件に左右されるが、近年の産出額は135億円から160億円の範囲で推移している。

 基幹作物・サトウキビの過去5年の平均生産量は約30万㌧で、県全体生産量の4割を占める。株出し面積が急速に拡大しており、13年度は収穫面積の3分の1が株出しとなった。

 13-14年期の生産量は32万6420㌧で農家戸数は前年と比べて53戸減の5384戸、収穫面積は154㌶増の4859㌶だった。

 全体の産出額からはじく1戸当たりの平均収入は132万円だった。

 肉用牛の飼養戸数は1042戸で、前年に比べて117戸減少した。飼養頭数も前年比638頭減少しており、1戸当たりの平均飼養頭数は約14頭。他地区に比べて少頭飼いの傾向が浮き彫りとなった。1戸当たりの平均収入は295万円となっている。

 葉タバコの産出額は台風接近などによってばらつくが、過去5年の平均は約22億円となり、肉用牛に次いで第3位の実績だった。

 栽培面積は約600㌶で安定しており、生産量は県全体の6割以上を占める重要産業となっている。13年産の実績は農家139戸で収穫面積が585㌶、収穫量は1112㌧だった。

 野菜は、トウガン、カボチャ、ゴーヤー、オクラをなど拠点産地認定品目を中心に生産を伸ばした。13年度の産出額は11億9000万円で、前年度に比べて1億4000万円増えた。

 果樹生産はマンゴーを中心に右肩上がりが続く。13年産マンゴーの県内地区別生産量は宮古地域が37・1%でトップ。産出額はドラゴンフルーツやバナナを含めて10億円を突破した。

 4年ぶりに150億円の大台にのせた農業産出額だが、一方では農業就業者の高齢化や担い手不足という懸念がある。今後は機械化の促進や農地の流動化による規模の拡大、農業用水の有効利用や防風林整備等による防災対策、後継者の育成等が課題となる。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

2024年11月14日(木)9:00
9:00

牧山公園活用へ要望集約/市観光商工課

構想策定へ整備方針説明/地域住民との意見交換会   市観光商工課(砂川晃徳課長)は12日、伊良部牧山公園活用基本構想の策定に向けた伊良部地域住民との意見交換会を伊良部球場会議室で行った。事務局が展望台や周辺整備など市観光推進協議会の議論を基にまとめた…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!