下地さん初代優勝者/29人が宮古の代表歌熱唱
第1回とうがにあやぐ大会
第1回とうがにあやぐ大会(主催・沖縄宮古民謡協会、宮古民謡協会、宮古民謡保存協会)が27日、カママ嶺公園の特設ステージで、市制10周年記念事業として開催された。29人が出場し、頂点を目指して熱唱した。宮高3年の下地美咲さん(17)が初代優勝者に選ばれた。また、市制10周年記念賞には、花城夕梨々さんが選ばれた。
大会開始前に、沖縄宮古民謡協会の渡真利久信会長、宮古民謡協会の川満健功会長、宮古民謡保存協会の久貝哲雄会長らが、同公園に建立されたとうがにあやぐの歌碑前で奉納演奏を行った。
優勝した下地さんは「宮古の代表的な歌なので、気持ち良く歌えて良かった。優勝できるとは思っていなかったので、とてもうれしい。歌手を目指しているので、宮古の歌を広められたらうれしい。将来は県立芸術大学の琉球古典音楽コースに進みたい」と受賞の喜びと抱負を語った。
下地さんは昨年行われた第9回なりやまあやぐまつり一般の部でグランプリを受賞。2冠を達成した。
大会に先立ち、今大会を主管した沖縄宮古民謡協会の渡真利会長が「3協会はこれからも宮古の先人たちが残した貴重な芸能文化を保存、継承し、普及発展を目標に頑張りたいので、支援と協力をお願いしたい」とあいさつした。
来賓として出席した下地敏彦市長は「とうがにあやぐ歌碑前で、開催することにより、先祖が残した貴重な古謡など郷土の誇りを継承し『あやぐ』を後世に伝え、永遠に歌い継がれていくことを希望する」と祝辞を述べた。
審査中には夢ステージのメンバーが「根間の主」など3曲を元気に披露し、会場から手拍子や拍手を受けていた。
受賞者は次の通り。(敬称略)
優勝=下地美咲▽準優勝=亀川貴敏▽3位=泊栄浩▽審査員特別賞=仲間まひる、立津佳恵▽市制10周年記念賞=花城夕梨々