教育課程研究推進協設置へ/伊良部地区の小中一貫校
市教育委員会(佐平博昭委員長)の2015年度第1回定例会が27日、市役所城辺庁舎で開かれた。伊良部地区の小中学校が統合して誕生する小中一貫教育学校の「結の橋学園」教育課程研究推進協議会の設置要綱について協議し、全会一致で可決した。
小中一貫教育学校は、伊良部地区の2小学校と2中学校が統合して2017年4月に開校を予定している。
同学校の教育課程の編成作業は、今年度からスタートし、教育目標の具現化を図るための研究協議を行っていくとしている。
そのほか、市立教育研究所長の委嘱については、多良間勉氏の再任案が示され可決された。
生活保護制度の見直しおよび消費税法の改正に伴う市就学援助事務取扱要綱の一部を改正する訓令についても原案通り可決となった。
また、先月30日に平和運動センター宮古島(小禄雅夫議長)と宮古平和運動連絡協議会(川平俊男、清水早子、砂川洋子共同代表)が宮國博教育長に対して行った「学校教育に自衛隊を関与させないよう求める」要請の際のやりとりについて、宮國教育長が委員に説明した。
宮國教育長は、自衛隊について「軍隊」であるとの認識を示したことや雪の寄贈の際に一部の自衛官が「大きくなったら海上自衛隊に入って下さい」と、あいさつで述べたことに対して「問題ない」との見解を示したことについても説明した。
佐平委員長は「要請に対する教育長の考え方について我々が良いか悪いかを判断するものではないと思うので、あくまで教育長の意見として認識している」と述べた。
宮國教育長は「おそらく今後、市議会の中でも教育委員会の自衛隊に対する姿勢が問われてくると思うので、私の対応について皆さんが納得できる内容だったかどうか、この方針で良いですかということを確認したい」と述べた。
これに対して佐平委員長は「教育委員会の方針をここで議論するものではなくて、要請に対して教育長がそのように対応したということを私たちは知るだけで良いと思う。同じ考えかどうかは別として」と述べた。