糸数代表監査委が退職/工事契約の意見書めぐり引責
下地敏彦市長は12日、市の代表監査委員の糸数健氏(62)に退職辞令を交付した。同氏は、9月28日に退職願いを提出してあった。糸数氏は12日、宮古毎日新聞社の取材に対し、市道伊良部7号線工事(1工区)の契約が市の関連法令に抵触するとした監査委員会の意見書をめぐり、市議会9月定例会で市当局と意見が対立したことを挙げ「混乱させた責任を取る」と述べた。
糸数氏は「問題がうやむやになっている。私はあくまでも(伊良部7号線工事契約は)市の関連法令に抵触していると思う」と述べた。
糸数氏は、昨年12月27日に監査委員の辞令を受けた。任期は2013年12月26日までの4年間だった。
意見書をめぐっては、市議会総務財政委員会(真栄城徳彦委員長)や本会議で糸数監査委員が「契約約款、規則などの関連法令に抵触するもので、適切な契約ではない」と主張したのに対し、市は「見解の相違。違法性はない」などとし双方の意見は平行線をたどった。
糸数氏の監査委員については、昨年の市議会12月定例会に下地市長が同意案を提出し、最終本会議で全会一致で同意された。