誘殺灯捕獲がスタート/アオドウガネ
宮古1151基、伊良部373基設置
誘殺灯を使用してアオドウガネを捕獲する作業が28日、始まった。作業委託を受けた農家らが担当地区に誘殺灯を設置し、防除作業をスタートさせた。2015年度は宮古本島に1151基、伊良部島に373基の誘殺灯を設置する。
駆除対象の害虫アオドウガネは、幼虫がサトウキビの根や茎を食害。収穫前の立ち枯れや株出不萌芽を招く原因とされている。
この幼虫を発生させないために、誘殺灯を使って成虫を捕獲。太陽光で発電させる夜間のライトで成虫を誘引・捕獲している。
アオドウガネの捕獲は毎年行われており、前年度は前の年に比べて23%減の187万1920匹を捕獲した。年々減少しており、個体群の密度減少の成果は着実に表れている。
15年度も同様の捕獲作業で個体を減少させる。誘殺灯は可動式と固定式の2タイプがあり、宮古本島には可動式1033基、固定式118基、伊良部島には可動式311基、固定式基を設置して捕獲する。
設置場所は前年度の捕獲実績を踏まえて決定。捕獲数に応じた誘殺灯の設置で駆除効果を高める。
捕獲作業は7月末までの約3カ月間。作業の委託を受けている原料員らが毎月2回、誘殺灯で捕獲した成虫を回収し、その実績を市に報告する流れだ。
28日は、平良、城辺、下地、上野の宮古本島4地区の作業受託者に誘殺灯が引き渡された。多くの農家がそのまま担当地区に誘殺灯を設置し、15年度の駆除作業を開始している。伊良部島の作業受託者への引き渡しは30日に行われる。