海浜パト、リーフレット配布
GW期間中海浜事故防止/宮古島海上保安署
第11管区海上保安本部管内の各部署ではマリンレジャーが盛んとなり、観光客が増加するゴールデンウイーク期間(4月29日~5月6日)を「ゴールデンウイーク安全推進活動期間」と定め、海浜事故発生の未然防止のため、管内各地区で海浜パトロールやリーフレット配布など、マリンレジャー安全推進活動を実施し、安全にマリンレジャーを楽しむよう呼び掛ける。
このうち宮古島海上保安署(山本雅司署長)では29日午前10時30分から砂山ビーチで、午後1時30分から宮古空港到着ロビーでシュノーケリング時の注意事項や、リーフカレント(離岸流)情報などを記載した海難防止のリーフレットを配布する。
第11管区海上保安本部管内で昨年のゴールデンウイーク期間中、5人の人身事故が発生し、2人が死亡または行方不明となっている。宮古島海上保安署管内では同期間中、人身事故は発生していないが、昨年、マリンレジャー中に9人の人身事故が発生し、うち8人が死亡している。
同保安本部のまとめ(2015年1月5日速報値)によると2014年の人身事故者数は195人(死亡者67人)で、前年と比べ31人増加し、死亡者は5人増加した。船舶事故も103隻で、前年に比べ30隻増加した。人身事故、船舶事故共に、過去10年間で最多となった。
過去5年間(2010~14年)のマリンレジャーの事故数は411人で死亡・行方不明が128人。このうちシュノーケリング中の事故者数は89人、死亡・行方不明が42人。これはマリンレジャー全体の死亡・行方不明者の約33%を占める。
シュノーケリング事故は管理ビーチに比べて非管理ビーチ、単独行動者に比べ複数行動者に死亡・行方不明の割合が高くなっている。
同本部は▽遊泳禁止場所の危険性周知▽シュノーケリング取り扱いの習熟指導▽複数での遊泳と連絡手段確保の指導-などを事故未然防止対策として挙げている。