生産量は2500㌧/宮古の水産業2013年
生産額8億4000万円/ピーク時比べ29億円減
宮古農林水産振興センターはこのほど『宮古の農林水産業』(2015年3月作成)を発行した。水産業の部では、1989(平成元)年~2013(同25)年までの25年間の「水産業生産量及び生産額の推移」を掲載。それによると、生産量・生産額はピーク時の1991年には2万2679㌧、38億1300万円だったのが、2013年には2501㌧、8億4100万円までそれぞれ落ち込んでいた。生産量が2万178㌧(91年比89%)、生産額が29億7200万円(同78%)それぞれ減少しているのが明らかになった。
宮古では、旧伊良部町時代の1982年に宮古近海に国内初のパヤオ(浮き魚礁)を設置。パヤオは回遊魚のカツオやキハダマグロ、シイラなどの群れが集まる漁場として威力を発揮した。
今回まとめられた同推移は、パヤオ初設置の7年後の89年からの統計。現在もパヤオ漁場周辺での操業が中心で魚種も同様とされる。
同推移によると、生産量は93年から1万㌧を割り、生産額は2010年から10億円を下回った。
13年は大漁に恵まれ、生産量・生産額を前年と比べると、生産量は818㌧増の2501㌧、生産額1億3300万円増の8億4100万円を推移した。
13年実績を魚類別で見る、カツオ類が347㌧でトップ。次いでマグロ類294㌧、タカサゴ(方言名グルクン)類89㌧。生産額ではマグロ類が9600万円で最も多く、カツオ類5500万円、グルクン3700万円の順。
13年の養殖業全体の生産量は前年に比べ647㌧増の1567㌧。内訳を生産量・生産額別に見るとクルマエビ74㌧(前年比17㌧増)、2億9900万円、モズク1465㌧(同625㌧増)、1億6600万円、海ブドウ26㌧(同5㌧増)、6500万円。