前泊港浮き桟橋が完成/多良間
県が2億円余投入し整備
【多良間】多良間村前泊港の浮き桟橋がこのほど完成し4月27日、同港内で供用開始式が行われた。伊良皆光夫村長や事業主体の県、漁業者らが参加しテープカットで完成を祝った。伊良皆村長はあいさつで「船舶への乗り降り、物資の積み下ろしで安全性が確保できるほか、海のレジャーや観光産業にも大きく寄与することができる」と期待した。総事業費は2億400万円で県が整備した。
前泊港は同村の経済、生活を支える拠点港で、夏場は平良港を結ぶフェリーが1日1便就航している。
島内の集落にも近いことから、ダイビングや釣り、漁業を目的とした地元の小型船の利用が多い。水納島への連絡船の乗降場所としても活用されている。
しかし、物揚場から乗り降りは干潮時に大きな段差が生じるため、安全性と利便性が求められていた。
伊良皆村長は「浮き桟橋は船舶への乗り降り、物資の積み下ろしのほか、漁の成果である魚や海産物の荷上げを目的に設置された。常に水面から一定の高さを保持することができることから、マリンレジャーなどにおける船舶利用者や観光客の安全性が確保できる」と完成を喜んだ。
テープカットは伊良皆村長、羽地隆憲副議長、谷修二郎県宮古土木事務所総務用地班長、大浜敏幸多良間漁船組合長が行った。