雇用改善、平和構築を/メーデー宮古地区大会
宣言と新基地中止の決議採択
第86回メーデー宮古地区大会(主催・同実行委員会)が2日、伊良部島の平成の森公園で開かれた。労働組合員やその家族らが多数、参加し、雇用・労働環境の改善や平和の構築などを目指すことをうたったメーデー宣言と、辺野古新基地建設の即時中止を求める特別決議を採択した。
「平和を守り、雇用を立て直す! みんなの安心のため、さらなる一歩を踏み出そう!」をメーンスローガンとする今大会は、伊良部大橋の開通を記念し伊良部島を会場に開催された。
式典の部では実行委員長を務める池間寛信連合沖縄宮古地区協議会議長が「今、政府が推し進める労働者保護ルールの改悪などを何とか阻止しなければいけない」と訴えるとともに、「平和の尊さ、重みを全体で共有し、これからも平和を守り、発展させる取り組みを進めてることを全体で確認したい」と呼び掛けた。
メーデー宣言では、雇用・労働環境の改善となる「人への投資」を行うことや、紛争やテロを許さず、平和の構築に向け力を尽くして行動していくこと、「働くことを軸とする安心社会」を実現することなどを宣言する案を提起。普天間飛行場の危険性の早期除去と辺野古の新基地建設の即時中止、辺野古海域周辺に設置されたブイやフェンスなどの即時撤去、オスプレイ配備撤回などを求める特別決議も提案され、いずれも承認された。
来賓として出席した連合沖縄の大城紀夫会長や県宮古事務所の久貝富一所長、全労済の山里直人理事らがあいさつを述べたほか、雇用を立て直し、平和を守り発展させるために働く仲間が団結して頑張ることを確認し、全員で「ガンバロウ三唱」を行った。
式典に引き続き祭典の部が開かれ、組合員による組合旗パフォーマンスやステージ演奏、ジャンケン大会などが行われた。