3夜連続で音楽祭開催
交流、すそ野の広がり期待
宮古島市で6~8日の3夜にわたってクラシックなどの音楽祭が開かれる。世界的に著名な演奏家やグループ、日本を代表するバイオリニストのほか、地元出身の若き音楽家たちが洗練された質の高い演奏を披露する。生の音楽に触れる機会の少ない離島で、3日連続で一流の音楽に触れることはめったにないことで、音楽を通しての交流やすそ野の広がりが期待されている。
6日に宮古公演を予定しているのはドイツのシュトゥットガルト放送交響楽団のメンバー7人で構成されるルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ。主催は宮古楽友協会、宮古地区吹奏楽連盟で、市制施行10周年記念事業の一環。
ロッシーニの歌劇「セヴィリアの理髪師」序曲やベートーヴェン七重奏曲変ホ長調などを演奏する。
5日には特別支援学校や漲水学園、みやこ学園の生徒たちを招き公開リハーサル。主催者では「宮古島の子供たちや市民に本物の音を届けたい」と話している。
7日は宮古島市出身の女性3人(平良史子さん、池村真理野さん、奈良瞳さん)と宜野湾市出身の島袋洋平さんのサックスカルテットに、宮古島市出身の棚原俊平さんと池村綾野さんのピアノが加わったコンサートが開かれる。
1部は「モーツアルト・トリビュート」やショパンの「ポロネーズ第3番」などのクラシック。2部はラテンメドレーなどを中心に演奏する。
サックス奏者の平良さんは「いろいろなジャンルの音楽を披露したい。幅広い年齢層で楽しめる」と来場を呼び掛けている。
8日はみやこじま青少年国際音楽祭(主催・同実行委員会)。「20世紀最後の巨匠」といわれるイヴリー・ギトリスさんと日本を代表するバイオリニスト、地元の子どもたちが共演する。
昨年に続き2度目の開催で、今回は市制施行10周年記念事業の一環。サブタイトルの「pearl of ocean=太平洋の真珠音楽祭」はギトリス氏がつけたという。
実行委会長を務める下地敏彦市長は「昨年の音楽祭では宮古の子供たちが大きな刺激を受けた」と述べ、交流の輪が広がっていることを強調した。
【ルートヴィヒ・チェンバー・プレイヤーズ2015in宮古島市】6日午後7時開演。マティダ市民劇場。前売り一般2000円、高校生以下1000円。当日は各500円増。前売り券は響和楽器、イーウェイブ。
【サックスカルテット+ピアノコンサート】7日午後7時開演。響和楽器2階。前売り一般2000円、高校生以下500円。当日は各500円増。1ドリンク付き。前売り券は響和楽器、イーウェイブ、池村薬局。
【みやこじま青少年国際音楽祭】8日午後7時開演。マティダ市民劇場。全席自由3000円。宮古島市民2000円(当日500円増)。高校生以下無料だが入場整理券が必要。前売り券はTSUTAYA沖縄宮古島店、BOOKSきょうはん、ファミリーマート宮古島市内全店。