袋掛け作業始まる/マンゴー
豊作予想の農家も
市内のマンゴー栽培農家の一部では5月に入ってから、栽培ハウス内で順調に育つマンゴーの果実に袋を掛ける作業に着手している。宮古地区での作業は今月中に終了し、今期の最終的な総生産量が予想される見通し。
マンゴー栽培農家のうち、平良島尻地区の「へんとな農園」(辺土名忠志代表)では、今期産のマンゴーは前期より約7㌧多い約22㌧を見込む。
同農園のマンゴー栽培ハウスは、同地区が22棟(面積約100㌃)、野田山林向かいが19棟(同約80㌃)の計41棟(総面積約180㌃)。袋を掛けると、果実の日焼け・害虫防止に役立つ。
ハウス内ではアーウィンとキーツの2品種を栽培。収穫は6月上旬から始まり、アーウィンは7月、キーツは8月にそれぞれ終了する予定。
同農園の辺土名清志専務は「今期産マンゴーの着花率は良い」と喜ぶ。その上で「農薬の種類によっては使用する時期を誤ると受粉昆虫に悪い影響を与えるので、着花率が左右される。マンゴー栽培農家は、正しい時期の使用について知識を深める必要がある」とアドバイスする。
同農園では、女性のパート10人が愛情を込めて育てている果実の完熟に向け、てきぱきと仕事をこなしている。