「美ぎ酒飲み」協定を締結/宮古島市、多良間村、宮古島署など
過度の飲酒抑制へ/6関係機関が調印、県内初の取り組み
過度の飲酒による各種事件事故防止と青少年健全育成を図るため「ちゅらさん運動」の一環として、宮古島市、多良間村、宮古島署など六つの関係機関が7日、「美ぎ酒飲み(かぎさきぬみ)」運動の協定を締結した。市平良庁舎で行われた締結式で、下地敏彦市長、伊良皆光夫多良間村長、宮國博教育長、宮古島地区防犯協会の前川尚誼会長、同交通安全協会の宮里敏男会長と宮古島署の瑞慶山力署長が協定書に署名した。県内では初の取り組み。
同運動のキャッチフレーズは「酒は、ナマ ビュゥで、ビュゥ フサリはダメよ!(酒はほろ酔い程度、飲み過ぎはダメよ!)」。
主な協定内容は▽深酒による事件事故防止、事件事故の実態に関する情報共有▽路上寝をしない、させない、少年に飲酒をさせない機運の醸成▽宮古圏域内の企業、団体等地域ぐるみの運動となるよう広報啓発活動の推進-など。
同協定締結を受け、関係機関は「美ぎ酒飲み運動」宣言などにより、参加団体の拡大を図り、地域総ぐるみの運動を展開することを確認した。
下地市長は「飲酒運転は大きな事故につながる。この協定締結を機に、市民も一緒に、お互い十分に気をつけてほしい」とあいさつした。さらに「職員は出勤して公用車で仕事に出る。酒気帯び運転は絶対にさせられないので、アルコール検知器を導入する。これを活用して自分の飲酒量の適量を知ってほしい」とも述べた。
前川尚誼会長が「多量飲酒をしない、させない。路上寝は絶対しないさせない」などと「美ぎ酒飲み運動」の宣言文を読み上げた。
締結式には宮古かぎすま安全なまちづくり推進協議会の会員ら約20人が参加した。
この運動は関係機関が相互に協力して、過度の飲酒による各種事件事故を防止するとともに、青少年の健全育成を図り、翌日の英気を養う飲み方「美ぎ酒飲み」および、未成年者の飲酒防止を推進し、安全で安心して暮らせる圏域を実現をすことなどを目的にしている。