基地ない平和な島に
陸自配備反対など訴え/炎天下、120人が5・15行進
5・15平和行進(主催・平和運動センター宮古島)が9日、上野の大嶽城址公園前駐車場スタート、市役所平良庁舎ゴールの約9㌔で行われた。120人(主催者発表)が参加。「陸自配備反対」「下地島空港の軍事利用反対」などと書かれたプラカードを手に行進し、基地のない平和な宮古島の実現を訴えた。
出発式で同センターの下地朝夫議長は①辺野古新基地建設阻止②集団的自衛権行使反対③宮古、先島への陸上自衛隊配備阻止-を上げ、全国の仲間と連帯して闘っていこうと呼び掛けた。
このうち、宮古島への陸上自衛隊配備計画については、日に左藤章防衛副大臣が下地敏彦市長に配備計画を伝える予定であることを示し、「軍備拡張を続ける中国を意識しての中期防衛力整備計画に基づく計画であるとされるが、基地の存在がターゲットになることは誰でも分かること」と指摘した。その上で、宮古や八重山と連携し陸自配備を断固阻止していく取り組みの強化と、中国の軍事増強政策にも反対していくことを強調した。
高教組の香村企一さんは「今年は沖縄戦、太平洋戦争の終結から年の節目の年。この宮古島で非戦の誓いを立てよう」などとした決議文を読み上げた。
参加者たちは厳しい暑さの中、「全ての軍事基地の撤去」「基地のない平和な沖縄・宮古」を共有しながら歩を進めた。
上野野原にある航空自衛隊宮古島分屯基地前では「陸自配備許さないぞ」などとシュプレヒコールを上げ、陸自配備反対を地域住民にアピールした。
福里猛さん(36)は長男の丈一郎君(7)、次男の源二郎君(4)と参加。「辺野古への新基地建設が正念場を迎えている。子供たちが、沖縄の未来について考えるきっかけになれば」と話した。