停職5カ月の処分/酒気帯び運転検挙の管理職
副市長が市民に謝罪
宮古島市の管理職男性職員が酒気帯び運転の道路交通法違反容疑で警察に検挙された問題で、市は11日、同職員を5カ月間の停職処分とすることを決めた。市職員の懲戒処分について判断する市職員懲戒分限審査委員会の委員長を務める長濱政治副市長が同日、会見を開き、繰り返される職員不祥事を市民に謝罪するとともに、委員会での審査内容などを説明した。
市によると同職員は伊良部支所に勤務する55歳の課長。4月27日午後6時30分ごろから近隣の知人宅で1時間ほど飲酒し徒歩で帰宅後、午後11時ごろに別の知人から飲みに来るよう誘いを受け、知人宅に自動車で向かっていたところ、警ら中の警官に停止を求められ、調べた結果、呼気から基準値を超えるアルコールが検出された。
市職員懲戒分限審査委員会は8日に開かれ、本人から当時の状況などについて聞き取り調査を行った結果、過去に酒気帯び運転で検挙された管理職に下した処分と同じ停職5カ月とすることを決定。11日に下地敏彦市長が審査結果の答申を受け、処分が確定した。停職期間はきょう5月12日から10月11日までとなる。
会見の冒頭、「市民の皆さんに重ね重ねおわびを言いたい」と村吉順栄総務部長とともに頭を下げた長濱副市長は、聞き取りの結果、缶ビール2本と泡盛をオトーリで4、5杯飲んだにも関わらず、「飲酒を早めに切り上げたので酒気帯びにはならないとの認識」で自動車で出掛けていたことなどが分かったと説明。「職員の意識不足だった」との考えを示すとともに「一般職員もだが、特に管理職は市の顔として、普段から責任を持って当たらなければならない立場。責任を持って行動してもらわないと困る」と語った。
4月は2日にも市の男性一般職員が酒気帯び運転で検挙され、前例に従い3カ月の停職処分を受けている。市町村合併後、飲酒がらみで職員が処分を受けるのは今回で11人目。市では今回の不祥事を受け、庁舎内のコンピューターネットワークを使って全職員に綱紀粛正を呼び掛けたほか、15日開催予定の庁議で各部の部長級職員に強く注意を促す方針。