高校生が看護師の仕事体験/宮古病院
4校から16人が参加
「看護週間」の関連事業として、県立宮古病院(上原哲夫院長)で12日、地域の高校生を対象とした「ふれあい看護体験」が行われた。宮古地区の4高校から男子3人、女子13人の計16人が参加し、看護師の仕事を体験した。
看護体験は、実際にその仕事を体験することで看護に興味を持ち、看護の道に進むきっかけや目標を持つ機会とすることなどを目的に実施された。
参加した生徒たちに対して本村悠子副院長兼看護部長が、看護師の仕事の概要やその魅力などを紹介し「看護師という仕事は人の命と健康を守る専門職で、とてもやりがいのある仕事。きょうはその魅力を体験してほしい」と呼び掛けた。
参加した高校生たちは、車いすの扱い方を実際に体験した後、5グループに分かれて担当の看護師とともに病室を回りながら、入院患者と話をしたり、食事の介助のほか、歩行が困難な患者を車いすで散歩に連れて行くなどの手伝いに挑戦した。
産婦人科の新生児室で赤ちゃんを抱っこした宮古総合実業高校の松原涼華さんは「生まれたばかりの赤ちゃんなので抱き上げるときはちょっと緊張した。きょうは看護師の仕事の魅力を再確認できたし、将来は看護師を目指しているので良い経験になった」と笑顔で話した。
看護週間 近代看護を築いたとされるフローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ、5月12日を「看護の日」とし、この日を含む日曜日から土曜日までを「看護週間」とすることを国が1990年に制定した。