県内市町村予算が過去最高
15年度当初で6961億円
歳入では、自主財源が前年度比6億円増の2198億円。個人・法人住民税や固定資産税の増加が見込まれ、地方税が増加している。予算全体に占める自主財源比率は0・7ポイント減の31・6%。
依存財源は173億円増の4763億円で、内訳は▽地方交付税1330億円(前年度比億円減)▽国庫支出金1437億円(同44億円増)▽県支出金1113億円(同80億円増)▽地方消費税交付金198億円(同68億円増)-。依存財源比率は68・4%となっている。
歳出の義務的経費は54億円増の3349億円。人件費と公債費は前年度に比べ減少したが、扶助費が79億円増の1805億円となった。
投資的経費は92億円増の1425億円で、沖縄市の市街地再開発整備事業(11億円)、うるま市の天願小学校増改築事業(10億円)などが要因。
歳入面は、消費税の引き上げによる増収分を活用した社会保障の充実を図るための国庫支出金や地方消費税交付金の増加などにより、依存財源の占める比率が相対的に高い状況になっているものの、自主財源の柱である地方税は前年度に比べ増加している。
一方、歳出面では、消費税の増収分を活用した社会保障の充実として、子ども・子育て支援、医療・介護サービス、生活保護などの社会保障関係費である扶助費などの増加、公共施設の更新需要などによる普通建設事業費及び物件費が伸びている。
これらを踏まえ県市町村課は、「今後見込まれる社会保障関係費の増大に備えるための効率的な行政運営の推進や、公共施設の総合的な管理計画の早期策定による公共施設などの有効活用を図る必要がある」と分析している。