さらなる社業発展誓う/とみや商会
関係者集い盛大に祝う/新社屋・倉庫落成式典祝賀会
とみや商会(中尾忠筰社長)の新社屋・倉庫落成式典祝賀会が19日、このほど平良字荷川取に完成した新社屋・倉庫内で行われた。会場には下地敏彦市長のほか各界から多くの関係者が詰め掛け、さらなる発展の歴史を刻む拠点となる新社屋・倉庫の落成を祝った。創業以来、宮古圏域と同社の発展を見届けてきた旧社屋は今後取り壊され、観光関連施設などを検討しているという。
あいさつで中尾社長は「新社屋建設は先代(故・中尾英筰)の願いでもあり、その思いを遂げることができたことがうれしい。こうして集まってくれた皆さんには本当に感謝しているし、この人脈は父から受け継いだ大きな財産でもある。その財産をしっかり受け継いで、役職員一同気持ちを新たにこれからも社業にまい進していきたい」と述べた。
来賓祝辞で下地市長は「先代の英筰さんとは商工会議所の会頭と市長という関係で、互いにあまり上手ではないゴルフをしながら宮古の将来について話してきた。今回、新たな社屋が完成したことは英筰さんが一番喜んでいると思う。この社屋が社業のさらなる発展の拠点となることを期待している」とあいさつした。
とみや商会は、1928年に中尾材木店(創業者・中尾平太郎)として創業した。51年に合資会社とみや商会として発足。60年に西里に事務所ビルを落成し、62年には倉庫ビルが落成した。
77年には法人化し、87年にはアルミサッシ製造を開始。90年代はアルミ生産工場と鉄筋倉庫の移転新築を行った。
今回の社屋と倉庫の新築移転は、60年以上が経過した旧社屋と倉庫の老朽化対策と配送・サービス面の向上、倉庫機能の強化。さらには人流・物流の変化や業界を取り巻く環境の変化に柔軟に対応することが目的としている。