宮古島ハムクラブなど表彰/沖縄地方非常通信協
災害時通信確保に尽力
【那覇支社】沖縄地方非常通信協議会(会長・安井哲也沖縄総合通信事務所長)は18日、2015年度総会を那覇市の沖縄産業支援センターで開き、災害時の通信確保に尽力した宮古島ハムクラブ(安谷屋昇代表)らに表彰状を贈った。
同協議会では毎年、国や地方自治体、民間企業、ボランティア団体などと連携し、非常時に備えた通信訓練を実施している。昨年度実施した訓練で特に功績のあった2団体を表彰した。
昨年9月に宮古島市で地震発生による海底ケーブルの切断を想定した非常通信訓練が行われた。同クラブは市災害対策本部から送電要請を受け、アマチュア無線の短波帯を使い日本アマチュア無線連盟県支部に電文を送信して、県対策本部などへ衛星電話や連絡用無線の貸与を依頼した。
同協議会では、この訓練により宮古島市から沖縄本島への通常の非常通信ルート以外に、柔軟なルート設定の検証として有効であることが確認されたとしている。
総会の後、安谷屋代表は「うれしく思う。創設して約20年で10人ほどの少人数だが、日頃から訓練を重ねて災害が起きた時にはマイクを通して協力できるよう頑張っていきたい」と話した。
同協議会は、地震や台風など非常事態が発生した場合に、人命救助や災害救援、交通通信の確保などに必要な非常通信の円滑な運用を図るため1972年に設立。国や地方公共団体、電気通信事業者などの防災関係機関で構成する。