小、中学生など560人出席へ/市合同慰霊祭実行委総会
祭壇、献花台を設置/一般市民の参加も呼び掛け
6月23日に行われる市全戦没者追悼式、平和祈念式(合同慰霊祭)の実行委総会が25日、市役所平良庁舎で行われた。今年から初めて、5地域の遺族会と合同で追悼式を実施する。戦後70年の市の取り組みの一つで、平和学習の一環として小、中学生200人を含む遺族会会員など関係者560人が出席する予定。追悼式、平和祈念式は午前11時30分からマティダ市民劇場で行われる。会場には祭壇と献花台を設け、出席者一人一人が献花できるようにする。実行委では一般参列者の参加も呼び掛けている。
同委員会は追悼式、平和祈念式を企画運営し市民に戦争の惨禍を風化させず、後世へ引き継ぐことを目的として設置。委員長には下地敏彦市長、副委員長は長濱政治副市長、宮國博教育長、委員は平良、城辺、下地、上野、伊良部の各遺族会長らがそれぞれ務める。
参加するのは小学5、6年生と中学1~3年生、遺族会、市議会議員、農業委員、自治会関係者、市職員など。一般市民も参加できる。参加は無料。
総会ではプログラム案も確認され、下地市長の式辞や来賓あいさつ、生徒代表あいさつの後、正午から全員で黙祷をささげる。
遺族会会長の「追悼のことば」に続き、合併10周年の節目の年を記念し、市独自の「平和宣言」を下地市長が行う。
戦没者追悼式はこれまで、毎年6月23日に各地域にある慰霊碑の前で行われてきた。しかし、遺族会員の減少や高齢化などで参加者が年々、少なくなっていた。
県宮古支部遺族会では、このままでは慰霊祭の存続が危うくなるとして2013年8月、下地市長に各地区で行われている戦没者慰霊祭を統合し、市主催で実施するよう要請していた。
実行委のメンバーは次の通り。
【委員長】下地敏彦(市長)【副委員長】長濱政治(副市長)宮國博(教育長)【委員】川満俊夫(平良地域遺族会長)藤本栄一(城辺地域遺族会長)川満盛一(上野地域遺族会長)仲里六郎(下地地域遺族会長)仲間恵義(伊良部地域遺族会長)友利克(市企画政策部長)村吉順栄(市総務部長)平良哲則(市生活環境部長)仲宗根均(市教育部長)奥原一秀(市生涯学習部長)【監事】宮国高宣(市会計管理者)