滞貨解消向け一丸/青果物流通対策推進協
マンゴーの流通で意見交換
2015年度第1回宮古地区青果物流通対策推進協議会が26日、県宮古合同庁舎で開かれた。県、宮古島市、JAをはじめ航空、港運、運送各社など関係団体の代表らが参加し、滞貨が課題となっているマンゴーの輸送について協議。船舶輸送の併用を含めて意見を交わし、課題の解決に向けて一丸となって取り組んでいくことを確認した。
マンゴーの輸送体制をめぐっては22日の産地協議会でも話し合われ、出荷ピーク時に限り顧客(個人)向けは船舶、市場や量販店行きは航空機で輸送する方向性が確認されている。
市農林水産部農政課の福里匡課長は「すみ分けをして解決したい。6月9日の説明会で農家に理解を求めていきたい」と話した。
滞貨問題が解消されない限り、新規就農者らへ生産支援などの振興策が打てないことも強調し、「出荷時期の1カ月間すべての話ではなく、ピーク時に限定した取り組み。ピーク時の滞貨をなくすことが大きな目的になる」と述べた。
この方向性に特に反論の意見はなく、互いに協力して課題の解決に当たるという認識を共有した。
このほか、交通機関がストップする台風時の対策でも意見を交わした。荷受け済みマンゴーの保管体制の確保など、あらゆる事態を想定して課題の一つ一つを浮き彫りにした。