ウイルス性肝炎重症化予防 県が検査費助成へ
来月から推進事業実施/市も40歳は無料で検査
県では6月からB型、C型肝炎ウイルス検査で「陽性」と判定された人などに対して「県ウイルス性肝炎患者等の重症化予防推進事業」として、検査費用の助成を行うとしている。特に宮古地区は、B型肝炎ウイルスの陽性率が毎年全国平均、県平均を大きく上回る数値となっており、県では積極的な肝炎ウイルス検査を呼び掛けている。
同事業における助成対象は、初回精密検査費用助成(助成回数1回限り)と定期検査費用助成(助成回数年1回)となっている。
対象者は、初回精密検査と定期検査が共通項目で、県内に住所を有している▽県か市町村が行うフォローアップ事業に同意している▽医療保険各法の規定による被保険者または被扶養者ならびに高齢者の医療の確保に関する法律の規定による被保険者が要件となっている。
さらに、初回精密検査費用については、1年以内に県または那覇市が行う肝炎ウイルス検査、または健康増進事業に基づき市町村が行う肝炎ウイルス検査において陽性と判定された人となっている。
定期検査費用については、感染を原因とする慢性肝炎、肝硬変および肝がん患者(治療後の経過観察を含む)▽住民税非課税世帯に属している▽県肝炎治療促進事業の受給者証の交付を受けていない-が要件となっている。
同事業に伴い宮古島市でも集団健診における肝炎ウイルス検査については、対象年齢歳に限りこれまで自己負担800円を無料で実施するとしている。
県宮古福祉保健所では「宮古のB型肝炎ウイルスの陽性率は毎年全国、県平均と比べてかなり高い。これは沖縄本島の医師からも指摘されている。ぜひ、同事業で検査費用の助成もあるので積極的に検査を受けてほしい」と呼び掛けた。