新高卒者の求人を要請/市、地区県立学校長会、ハローワーク
採用枠確保と求人票早期提出を
宮古島市と宮古地区県立学校長会、宮古公共職業安定所(ハローワーク宮古)の長濱政治副市長、平良智枝子会長と天願秀美所長は27日、パラダイスプラン(西里長治社長)に2016年3月高校卒業予定者の求人に協力を求める要請行動を行った。要請書を手渡し新規高卒者の積極的な採用に理解と協力を求めた。
長濱副市長は「新規高卒者の雇用環境改善につなげるためには、企業、行政の積極的な取り組みが不可欠。6月22日に新規高卒者の求人受付が始まるので、早期の求人票提出に協力してほしい」と読み上げ、3者連名の要請書を手渡した。
求人票提出の遅れは、早期の就職を求める島内の就職希望者が、やむを得ず島外で就職活動をすることにもつながる。これは地域の産業・就業構造の高齢化などを招き、社会を支える人材の育成、確保に深刻な影響を及ぼすと、採用枠の確保と早期の求人票提出を要請した。
要請を受け、西里社長は「地域を担う企業人の一人として、新卒を含め地域の皆さんの受け皿にならなければならない。受け入れた新卒の皆さんを立派な社会人として、世界に羽ばたく人材に育てたい」と述べた。
15年3月に卒業した既卒者の求人・就職状況(宮古公共職業安定所管内15年3月末現在)は、求人数が50人、求人倍率は0・55倍で、就職内定率は96・7%(前年同月比3・5ポイント上昇)だった。