来所者70万人達成/宮古青少年の家
自然活動の拠点
橋本さんに認定証/記念式で節目祝う
県立宮古青少年の家(安慶田昌宏所長)の来所者が27日、70万人に到達した。開所から35年、70万人目に認定されたのは西辺小5年の橋本和佳(のどか)さん。認定証の交付を受けて笑顔を見せた。28日午後の記念式で安慶田所長は「とてもうれしい。これからも大いに利用してほしい」と話し、大自然に囲まれた施設の幅広い活用を呼び掛けた。
青少年の家は1980年6月17日に開所した(開所当時から2010年4月までの名称は県立宮古少年の自然の家)。最初に利用した団体は宮古高校定時制1年生88人らだった。
以来、多くの児童生徒が主に宿泊学習で利用してきた。自然の中で寝食し、さまざまな自然活動を通して感性を磨いた。時には社会人の研修会場として、スポーツ選手の宿泊施設としても利用されている。
07年には節目の50万人を達成し、座談会や記念植樹が行われている。
その後、12年4月1日から「特定非営利活動法人ばんず」による指定管理運営がスタート。第15代所長に安慶田氏が就任した。
来所者70万人達成の記念式には宿泊学習中の西辺小と東小の児童が参加した。
はじめに安慶田所長が橋本さんに認定証を交付。その上で参加児童と一緒に万歳三唱を行って節目の70万人達成を喜んだ。
安慶田所長は「とてもうれしいこと。昭和55年の立ち上げから35年、宮古島の人口割で考えると1人が13回利用したことになる。70万人達成はみんなが施設を愛してくれた結果」と感謝した。「これからも大いに利用してほしい。これまで利用してくれた皆さんへの感謝の気持ちを大切にして頑張っていきたい」などと新たな決意を語った。
70万人目となった橋本さんが青少年の家で学習するのは2回目。「最初聞いたときはびっくりしたけど宿泊学習もできて、70万人目の人にもなれて、とてもうれしい」と笑顔だった。