消防職員に停職6カ月/市消防本部
飲酒運転、物損事故で厳罰
市消防本部の男性職員(37)が酒気帯び運転で検挙された問題で、来間克消防長が1日午後に会見を開き、同職員を停職6カ月とする処分内容を発表した。会見の席で深々と頭を下げて謝罪した来間消防長は「模範となるべき市消防職員が酒気帯びで検挙されたことは誠に遺憾であり、市民の皆さまをはじめ関係者に深くおわび申し上げたい」と述べた。
処分を受けた男性職員は5月22日夜、市内の飲食店で酒を飲んだ後、いったんはタクシーで自宅に戻ったが、何らかの理由で自家用車を停めてあった消防本部に戻り、仮眠を取った後車を運転して帰路に着いた。
その後、帰宅途中に別の車両と物損事故を起こしたが、不十分な事故処理のまま現場を離れている。
事故の相手方が警察に通報して物損事案が発覚。警察が男性職員の自宅近くの駐車場で職務質問し、酒気帯び運転で検挙した。
消防本部によると、物損事故については示談が成立しているという。
市の懲戒分限審査会は、男性職員が飲酒運転をした上で物損事故を起こし、示談交渉の後も再び車を運転して帰宅した一連の行為を問題視。厳罰処分を下地敏彦市長に答申し、停職6カ月が科されている。
来間消防長は「消防職員は、生命、身体、財産を守るべき部署。市民の公僕として社会規範を順守する立場にある」と制服職員としての心構えを強調。これを踏まえ、「このような行為(飲酒運転)は、公務員全体の信用を失墜させるだけでなく、行政に対する不信感を招く」と男性職員が取った行動を厳しく咎めた。