手足口病、警報継続
宮古保健所管内 3週連続
宮古福祉保健所は3日、感染症発生動向の2015年第22週(5月25~31日)の週報を発表した。それによると、水疱(すいほう)性の発疹を主症状とする手足口病は、前週に比べ報告数は減少するも3週連続の警報発令となった。一方、インフルエンザは定点医療機関当たりの報告数は減少したが小学校の学級閉鎖が1件、学年閉鎖が1件発生している。
手足口病は、ウイルスによる感染症の一つ。発熱や口の中、手足などに水疱性の発疹が出る。感染の経路は飛沫(ひまつ)、接触、糞口(便の中に排せつされたウイルスが口に入って感染)。幼児を中心に流行が見られている。
22週の報告数は、38人で前週の45人比べ減少しているが、同保健所管内の定点当たりの報告数は19・0件で3週連続の警報となった。
同所によると有効なワクチンはなく、発病を予防する薬もない。また、治った後も1カ月近く便の中にウイルスが排せつされることから、同所は「手洗いを流水と石けんでしっかりと」「排せつ物の適切な処理を」と呼び掛けている。
また、インフルエンザについても、引き続き「手洗い・せきエチケット」等の予防対策を求めている。