「食の選択力」育成へ/市食育推進会議
第2次計画策定向け協議/新委員5人に委嘱状交付
2015年度宮古島市食育推進会議(会長・長濱政治副市長)が4日、市役所平良庁舎で開かれ、新委員5人に委嘱状が交付されたほか、11年度から取り組まれている第1次市食育推進計画の成果と課題が報告された。さらに、来年度からスタートする第2次計画に向けては「地元食材の活用」「食の選択力の育成」をコンセプトに、第1次の取り組みにおける課題克服を目指し、より強い横の連携と協働体制を確立して同計画を策定し、取り組んでいくことを確認した。
あいさつで長濱副市長は「宮古の健康問題は大きな課題。小さいころから食事の大切さを学び続けることが大切。この計画をこれからもしっかり推進していくために連携、協議を深めてほしい」と呼び掛けた。
11年度からの計画実施報告では、市民における食の課題として、子供から大人まで塩分、脂肪分を摂り過ぎている一方で、カルシウム、鉄分、食物繊維の不足が課題として示された。
そのほかにも、肥満率などデータ改善に至っていないことや、作業部会における定期的な連絡会議など、より強い連携と協働体制の確立の必要性、役割分担の明確化なども課題として示された。
第2次計画策定に向けては、16年度に第1次計画における取り組みの最終報告を行うほか、国や県の計画および今期の課題について精査するとしてる。
具体的な進め方としては、第1次計画の経過評価を基に、より強い連携・協働体制に向けた検討▽実態把握(地元食材の保育所(園)・学校給食での使用率等の調査、アンケートやヒアリングによる食育活動に関する取り組み状況や既存資源等の調査)▽推進委員の見直し、目標項目の検討-などを行っていくとしている。