HIV検査件数は74件/14年宮古福祉保健所
前年比で26件増/県、積極検査を呼び掛け
2015年度の「HIV検査普及週間」(1~7日まで)に伴い、宮古福祉保健所では期間中、通常火曜日と木曜日に行っているHIV抗体検査(無料・匿名)を期間中は土、日を除いて毎日実施している。きょう5日も実施。同所管内における同検査の件数は、14年が74件で前年の48件を26件上回ったほか、12年の36件から2倍以上の伸びとなっている。同所では「感染に不安がある場合は是非、積極的に保健所の無料匿名検査を受けてほしい」と呼び掛けている。
検査件数の年代別では、例年20代と30代が最も多い。14年でみると、10代も3人、70代も1人検査に訪れている。
男女別では、12年が男性26人、女性10人、13年は男性31人、女性17人、14年は男性46人、女性28人となっている。
厚生労働省エイズ動向委員会によると、2014年新規HIV感染者とエイズ患者報告数では、沖縄県は人口10万人当たりでHIV感染者が全国3位、エイズ患者は全国1位となっている。
14年の届け出状況は、HIVが22件、エイズ11件の合計33件となり、過去28年間では最も多い数値となっている。累計では297件で、07年以後は年間14~33件で推移している。
すでに今年も5月末時点で7例(HIV感染者4例、エイズ患者3例)が報告されている。
感染経路別では、男性同性間が66%、異性間が24%、不明10%となっている。
宮古福祉保健所では「HIVは性行為以外の日常的な接触では感染しない。感染の80%以上は性行為によるもの。しかし、性行為の際もコンドームを正しく使用すれば予防できる。感染の不安がある場合は保健所に訪れて検査を受けてほしい」と話した。
この抗体検査は、問診と採血を行い、結果は約1~2時間で判定される。匿名で受診でき、検査料は無料。
検査についての問い合わせは、宮古福祉保健所(電話73・5074)まで。