外国漁船の調査・監視へ/伊良部漁協
漁船3隻が出港
外国漁船の操業状況などを調査するため、伊良部漁協(漢那一浩組合長)所属の漁船3隻が4日午後、佐良浜漁港を出港した。宮古島から北へ60㌔以上の沖合で調査・監視活動を展開し、きょう5日午前8時以降に入港する。
同漁協は、公益法人の県漁業振興基金(那覇市)が運用している沖縄漁業基金(100億円)を活用して実施。同振興基金団体の事業内容は、▽台湾漁船等対策▽漁業振興対策▽漁業環境整備の推進など。さらに台湾漁船の操業調査と監視や操業トラブルに備えての対応策を講じている。
同漁協では、今年度は30隻近い漁船を1~9班に分け、1班の喜翁丸、恵丸、成蓮丸、三幸丸の計4隻は5月末に調査を終えた。
この日出港した漁船は、海力丸、宝盛丸、太幸丸の3隻で乗組員は計9人。佐良浜漁港沖で左折し、目的海域に直行した。片道3時間半~4時間の航行を予定している。
3隻を見送った漢那組合長は「目的海域では既にクロマグロ操業が始まっている。県外漁船や台湾漁船が操業しており、トラブルに巻き込まれないように安全な調査と監視を願っている」と語った。
同漁協では、3隻と緊密に連絡を取り合い、航海安全による帰港に万全な態勢で取り組んでいる。