創立80周年を祝う/宮高女
会員集い笑顔と涙/高齢化進み活動終了
県立宮古高等女学校創立80周年記念式典と祝賀会(主催・同女学校、宮古女子高等学校同窓会)が10日、市内ホテルで行われた。会員約100人が集い、節目を祝うとともに、当時の思い出話に笑顔を見せたり、校歌斉唱に涙したりした。同会は会員の減少と高齢化が著しいことから同式典、祝賀会をもって活動を終了した。
式典であいさつした宮高女・女子高同窓会の徳嶺恵美子副会長は、母校の輝かしい歴史を紹介し「先輩は後輩を励まし、後輩は先輩に協力して共同体の一員として努力してきた」と会の結束を強調。その上で「それぞれが置かれた場所で80代、90代の花を咲かせましょう。いつも笑顔で心豊かに、野に咲く花のように優しく凛として過ごせるようにしたい」と決意を示した。
祝辞で南秀同窓会の仲地清成会長は「幾つもの困難を乗り越えてきた自信を誇りに、これからも元気でよき人生を過ごしてほしい」と述べた。
同じく祝辞で在沖宮高女・女子高同窓会元会長の稲福マツ子さんは、憧れのセーラー服や運動会のブルマー姿、城間隆栄校長の教えなどを振り返り「私たちは戦前、戦後の激変期を必死に生き抜いてきた。青春時代を謳歌(おうか)することはなかった。だから、今が青春。悔いのない人生を送るためにも、素敵な青春を求めていこう」と呼び掛けた。
式典では会の発展に長年尽力したとして上地照子会長、徳嶺副会長、会計の上地洋子さん、与那覇千代子さんに花束が贈られた。
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引き続き同会場で祝賀会が行われ、会員らが踊りや歌を披露。幕あいには乾杯の音頭があり大いに盛り上がった。
参加した2期卒の藤村きみさん(91歳)=平良=は「仲間たちの顔を見ると、うれしくなって泣いてしまう。また、運動会で踊りを熱心に指導してくれた先生方を思い出すと胸が熱くなる。学びやを卒業する時には、仲間たちと一緒に校舎が倒れそうなくらい大声で泣いた。会の活動が終わっても、模合をしたりして楽しめる」と話した。
なお、上地会長は体調不良のため欠席した。
宮古高等女学校(4年制)は1936(昭和11)年創立。48(同23)年の6・3・3制の学制改革に伴い3年制の宮古女子高等学校に改められた。54(同29)年には男女共学制により宮古高等高校に併合された。宮高女は9期までで572人、女子高は5期までで327人を輩出している。