カレーは山羊肉使用へ/多良間村議会
一部報道で豚肉、村当局陳謝
【多良間】多良間村議会(森山実夫議長)の6月定例会は16日、一般質問が行われた。5人が登壇し、当局の考えをただした。17日は一般会計補正予算案などを審議し、閉会する見通し。
富原安則氏は「先月20日、多良間村でおくなわプロジェクト推進協議会が開かれた。新聞報道では、多良間村など5町村で商品化に取り組む『おくなわカレー』に関し、多良間村は豚肉と報じていた。多良間村は山羊振興に取り組んでいるのに、なぜ豚肉か」と質問した。
これに対し、伊良皆光夫村長は「多良間村は山羊肉が特産品になる。私も豚肉に疑問に持っていた」と答えた。
観光振興課の古謝政一課長は「多良間村は山羊という方向で進めてきた。取材段階で豚肉となっており、私も認識不足だった。担当者に聞くと、山羊肉が手に入らず豚肉で対応したと説明を受けた。7月に発売予定の『おくなわカレー』に関しては山羊肉で対応することになっている」と述べ、村民や関係者らに陳謝した。
富原氏は「山羊肉の材料が手に入らないという理由で、そのまま報道させるのは問題があるのではないか」と追及した。
羽地隆憲氏は、宮古製糖多良間工場建設について取り上げ「稼働年数の短い機械設備があり、事業費削減のためにも残すべきだと考えるが、工場側と詰めの話し合いは行っているのか」と質問。産業経済課の仲宗根春光課長は「新たに導入する機械に対応できる機械設備に関しては今後も利用していく。また現在の場所からの移動で費用がかかるものに関しては処分する方向で話し合っている」と理解を求めた。