市営球場が供用開始/学童野球で幕開け
市長が始球式/市民に有効利用呼び掛け
全面改修工事を終えた宮古島市営球場が20日、供用を開始した。学童の軟式野球大会と併せてリニューアルの記念式典が行われ、行政と野球団体の関係者が施設の完成を祝った。野球大会の始球式を行った下地敏彦市長は「新しくなった市営球場をみんなで愛し、きれいにしながら活用してほしい」と述べ、野球を愛好する学童や市民に球場の有効利用を呼び掛けた。
新球場の両翼は約85㍍と変わらないが、中堅が113㍍となり、旧球場より8㍍深くなっている。
グラウンドは内外野の面整備を行い、外野には天然芝を敷き詰めた。球場全体を高さ2㍍ほどのフェンスで取り囲み、ホームベース後方にはさらに高いフェンスが設置されている。
このほか、管理棟も整備した。事務室、トイレ、倉庫、放送一式を完備し、旧球場以上に野球が楽しめる施設として充実させた。
学童野球の開会式を兼ねたリニューアル記念式典で下地市長は「新しくなった球場で思い切り野球を楽しんでほしい。正々堂々、チーム一丸となって勝利を目指そう」と呼び掛けた。市民には、「球場をみんなで愛して活用してほしい」と有効利用を求めた。
宮古野球連盟の源河邦男会長は、全面改修工事を実施した宮古島市に感謝した上で、「新しくなった立派な球場で初めてプレーすることになる。優勝を目指して頑張ってほしい」と子供たちを激励した。
この後、鏡原・伊良部チームの伊計旭陽主将が「生まれ育った宮古島での新しい市営球場で、大好きな野球ができる喜びと支えてくれた人への感謝の気持ちを大切にして、最後の一球まで仲間と力を合わせて全力でプレーします」と力強い選手宣誓を行った。
最後に下地市長が始球式を行い、施設改修後初めての使用となる学童軟式野球大会の開会を告げた。
試合が始まると、球場は熱気に包まれた。グラウンド周辺では父母らが声援を送って子供たちの全力プレーをサポート。30年以上親しまれてきた球場に、にぎやかな雰囲気が戻った。
市営球場は1979年に整備され、多くの市民が利用してきた。土、日曜日になると、児童生徒の野球大会や一般の草野球大会が行われるなど使用頻度の高い球場として知られる。