11/23
2024
Sat
旧暦:10月23日 友引 辛 
社会・全般
2015年6月24日(水)9:00

「戦争は人を鬼にする」/市総合博物館

宮沢さんが戦争体験語る


太平洋戦争当時の宮古島の様子を紹介しながら平和の尊さを訴えた講演会=23日、市総合博物館

太平洋戦争当時の宮古島の様子を紹介しながら平和の尊さを訴えた講演会=23日、市総合博物館

 5月29日から行われている市総合博物館の慰霊の日関連特別展示「戦後70年遺されたモノ~記憶・記録・モノ・遺跡~」(6月30日まで)の関連行事として23日、「忍びよる戦禍を憂う」をテーマに宮沢貞子さん(79)が自らの戦争体験談を講話した。宮沢さんは、宮古島で体験した「10・10空襲」について当時の状況を紹介しながら「戦争は人を鬼にしてしまう。絶対に戦争による悲劇を繰り返してはいけない」と訴えた。

 平良西里出身で現在は沖縄本島に住む宮沢さんは、琉球大学卒で学校教諭として活躍し「沖縄のむかしばなし」などの著書がある。

 太平洋戦争当時の宮古島の様子については「当時小学校3年生だったが宮古にも朝鮮人の慰安婦がたくさんいたことを覚えている」と話した。

 さらに「戦時中の『10・10空襲』の時に西里通りが燃えているのを見て本当に戦争の怖さを感じた。逃げまどう私の服には胸の部分にどこで死んでも誰か分かるように住所と名前が大きく書かれていた」と当時を振り返った。

 そのほかにも「宮古でも空襲の時には、いつもは優しい近所のおじさんが隣の家で泣いている赤ちゃんの鳴き声で敵に居場所がばれてしまうと訴え『口をふさげ』『絞め殺せ』と恐ろしい言葉を投げ掛けた。戦争は他人のことが考えられなくなり、優しい気持ちを失わせ人を鬼にしてしまう」と話し、悲惨な戦争を二度と起こしてはいけないと来場者に訴えた。

 会場には多くの市民が詰め掛け、宮沢さんが話す太平洋戦争当時の宮古島の様子について真剣な表情で聞き入っていた。


記事の全文をお読みになりたい方は、宮古毎日新聞電子版のご購読をお勧めします。
まずは2週間、無料でお試しください。

無料試読お申込み

すでに購読中の方はログイン

カテゴリー一覧

観光関係

2024年11月22日(金)9:00
9:00

宿泊税、県民にも課税へ

県検討委、税率2%で上限設定   【那覇支社】宿泊税の導入に向けた第3回観光目的税の導入施行に関する検討委員会が20日、県庁で開催され、税率2%で上限を2000円とし、県民にも課税する方針を確認した。離島住民が観光目的でなく宿泊するケースについては、…

2024年11月21日(木)9:00
9:00

宮古島北部の魅力PRへ

ローカル体験提供プログラム きょうからサービス開始/沖縄トヨタなど   沖縄トヨタ自動車(本社浦添市、野原朝昌代表)はこのほど、観光庁の「地域観光新発見事業」に採択されたことを受け、トヨタ・コニック・プロ(本社東京、山下義行社長)と宮古島観光協会(吉…

ID登録でパソコン、タブレット、スマートフォンでお手軽に!