海中転落の母子を救出
中学生ら19人に感謝状/市消防
宮古島市消防本部(来間克消防長)は24日、人命救助をした男性市民3人と中学生16人に消防協力感謝状を贈った。19人は海中に転落した車両に乗っていた母子を連携して救出した。
来間消防長は「これを機会に、命の大切さをいま一度かみしめてほしい。今後の人生の中で、皆さんの成長に役立つと思う。ありがとう」と述べた。
受賞した長浜司さんは「皆の連携で人命が助けられよかった。事故で最初に助けに飛び込んだお父さんに感謝状を贈りたい気持ちです」と話した。
また生徒を代表した親里憲紀君は「事故の状況を理解し、行動に移すことができて良かったと思う。このような賞をありがとうございます」と述べた。
5月31日午後6時30分ごろ、平良港で母子2人が乗っていた車が海中に誤って転落する事故が発生した。車外にいた父親が海に飛び込み車内から母子を救出した。その間、現場に居合わせた3人の男性と中学生16人が連携し、110番した。救助ロープ等の準備や、浮力確保のため遊んでいたサッカーボールなどを海に投げ入れ、海面にいた親子3名を引き揚げた。救急隊が到着するまでの間、乳児の保温に努め、親子3人を励まし続けた。
市内の病院に搬送された親子は、母子が6月1日、父親が2日に退院した。
感謝状を受けたのは次の皆さん。(敬称略)
友利博貴(市民)▽増田奨(会社員)▽長浜司(飲食店経営者)▽親里憲紀(平良中3年)▽與那覇史遠(同)▽佐平瑛哉(同)▽金城駿也(同)▽川満一眞(同)▽上野徹(同)▽久高将虎(同)▽伊藤龍摩(同)▽濱川啓(同)▽狩俣滉太(同)▽長濱瑠海(同)▽下地琉斗(同)▽與那覇優太(同)▽下里和慶(同)▽善平輔(同)▽根間蓮(久松中3年)