宮古島、県内で唯一下落/最高路線価
沖縄国税事務所 「西里通り」の6万7000円
【那覇支社】沖縄国税事務所が1日発表した、2015年1月1日現在の県内路線価で、県内6税務署管内別の最高路線価のうち、宮古島は唯一の下落に転じた。
宮古島の最高路線価は「宮古島市平良字西里の西里通り」で、1平方㍍当たり6万7000円。前年より1・5%、1000円下がった。宮古島市の路線価は13年まで5年連続の下落で推移。14年に6年ぶりで下げ止まっていた。
県内6税務署(那覇、宮古島、石垣、北那覇、名護、沖縄)のうち宮古島以外では、那覇や石垣、北那覇の3カ所が上昇し、名護と沖縄が横ばいとなった。県内最高路線価は14年連続で「那覇市久茂地3丁目の国際通り(みずほ銀行那覇支店前)」で1平方㍍当たり60万円となり、前年の58万円から2万円(3・4%)値上がり、3年連続して上昇した。
宮古島管内の最高路線価は1992年(当時の標準地点は平良字下里市場通り・ゲンカフーズ前)の1平方㍍当たり23万5000円をピークに94年までは横ばいで推移し、95年に下落に転じた。99年に現在の「西里通り」に標準地が変更となって以降も下落は止まらず、2006年まで連続して下落した。
07、08年は横ばいで推移するものの、09年から再び下落に転じ、その傾向は13年まで続いたが、14年に来てようやく下げ止まり感を見せていた。
宮古島以外の最高路線価と対前年増減率は、那覇の「国際通り」が1平方㍍当たり60万円(対前年増減率3・4%増)で前年に引き続き上昇となった。
そのほか、石垣「市役所通り」の同11万円(同4・8%増は県内最高率)、北那覇「那覇中環状線」で同34万円(同3・0%増)、名護「名護バイパス」で同6万3000円(0・0%)、沖縄「北谷町道美浜1号線」で同11万5000円(同0・0%)となっている。
路線価 主要道路に面した1平方㍍当たりの土地の1月1日時点における評価額。土地の相続や贈与を受けた人の税額を算出する基準となる。公示地価や売買実例価格、不動産鑑定士の評価などを参考に、公示地価の8割程度を目安として国税庁が算出する。基準となる標準地点の路線価を定め、その周辺の路線価を決める。