「ATMから現金送れ」/還付金詐欺
100万円だまし取られる/市内70代女性が被害
警察「1人で判断せず相談を」
宮古島署は14日午後、医療費の還付金名目でうその電話をし、現金自動預け払い機(ATM)に誘導して偽りの操作をさせ、現金約100万円をだまし取る特殊詐欺(還付金等詐欺)が発生したと発表した。詐欺の被害に遭ったのは宮古島市内に住む70代の女性で、男性からの指示を受け、自分の口座から犯人の口座に送金したという。同日は、沖縄本島西原町でも70代の女性が現金約100万円を同様にだまし取られる事件が発生。同署では「ATMでの医療費等の還付手続きをすることはない。不審な電話を受けたら、1人で判断せずに警察に相談してほしい」と呼び掛けている。
警察によると電話は計4回あり、最初は同日午前9時ごろ、被害者の女性宅に金融機関名を名乗る男性の声で電話があり「医療費の過払い金があります。近くのATMに行けますか」などと語った。
午後1時すぎ、再度男性から電話があり、市内スーパーに設置されているATMを指定し、「キャッシュカードを持って来てください」と指示した。
午後1時10分ごろ、また男性の声で「職員が1時20分に行きますので、それまでに来られますか」と急がせ、携帯電話を持たせて指定したATMに向かわせた。
同1時45分ごろ、今度は被害者の女性の携帯電話に「行く予定だった職員が行けなくなった」とうその連絡をし、被害者にATMを操作させて現金を振り込ませた。
被害女性は、手続きをすべて終えてから、おかしいと気づき警察に届け出たという。