榊原七段(東京)がA組優勝/市長杯サマー囲碁まつり
B組下地、C組上地
宮古島市長杯2015サマー囲碁まつり(同実行委員会主催、日本棋院平良支部、宮古毎日新聞社共催)が19日、市内のこすみ囲碁教室で行われた。A組では東京都の榊原穂波七段格が優勝した。B組(五段クラス)は下地勉五段。C組(四段以下)は上地孝彦四段が優勝し、五段に昇段した。
同まつりは毎年大勢の囲碁愛好者が参加している人気の大会。今年は52人(A組16人、B組20人、C組16人)の参加でにぎわった。
開会式で黒島正夫大会実行委員会長は「囲碁は素晴らしい趣味。夏の1日を囲碁で楽しく過ごしてください」とあいさつした。池村浩明日本棋院平良支部長は、女流本因坊戦の挑戦権獲得まであと1勝と迫った知念かおりさん(宮古島市出身女流棋士)の勝利を祈念。下地敏彦市長も大会途中に会場を訪れ、参加者を激励した。
対局は手合割で行い、盤上で熱い戦いが繰り広げられた。
A組では榊原さんと平良博彦さんが白星を重ね、決勝は3戦全勝2人の戦いとなった。黒番平良さんは白大石を取り勝ったかに見えた。しかし、その代償に囲った白地も大きくヨセ勝負の結果、白番榊原さんが2目半残した。
榊原さんは毎年宮古島を訪れて囲碁交流を続けている。今回の来島は43回目。「大好きな宮古島の大会で勝てたのはうれしい。宮古島の皆さんと練習碁を打って強くなれた」と笑顔いっぱいに語った。東京都からの参加者は昨年優勝した中村欽也さん(八段格)ら3人。
B組は下地勉さん、渡真利清さん、垣花貞夫さんの3人が3戦全勝で並んだ。抽選で2位に垣花さんが決定。優勝を下地さんと渡真利さんが争った。黒番下地さんは中盤に石を取って形勢をリードし、逃げ切った。下地さんは昨年大会のC組でも優勝し五段に昇段。今年もB組で優勝するという快挙を成し遂げた。「こすみ囲碁教室でみんなに鍛えてもらったおかげ。もっと強くなれるよう頑張りたい」と棋力向上に意欲を見せた。
C組は上地さんと下地忠男さんが対戦した。上地さんは左辺で、相手の大石を取りほぼ勝敗を決めた。初めて参加し初優勝。「新聞やテレビを見て勉強している。優勝はうれしい。もっと上を目指したい」と喜びを語った。
結果は次の通り。
【A組】優勝=榊原穂波七段格(4勝)▽準優勝=平良博彦七段格(3勝1敗)▽3位=中村欽也八段格(同)▽敢闘賞=仲間勝之六段(2勝2敗)
【B組】優勝=下地勉五段(4勝)▽準優勝=垣花貞夫五段(3勝)▽3位=渡真利清五段(3勝1敗)▽敢闘賞=伊波満五段(同)
【C組】優勝=上地孝彦四段(4勝)▽準優勝=下地忠男四段(3勝1敗)▽3位=上地健三二段(3勝1敗)▽敢闘賞=下地恵治初段(同)、塩川博司四段(同)