上地登さんに名誉賞/全国農業コンクール
「観光農園」を高評価/下地市長に受賞を報告
第64回全国農業コンクール全国大会がこのほど、富山県で行われ、宮古島市上野で大嶺ファームを経営する上地登さん(57)が農林水産大臣賞に当たる名誉賞を受賞した。24日には下地敏彦市長に報告し、「今回の受賞を誇りに思う」と話して行政や地域の支えに感謝した。マンゴーの栽培や観光農園に関する上地さんの農業経営報告は、11月に開催される農林水産祭でも審査の対象となる。
同コンクールは、創意工夫を凝らした栽培技術を基に、卓越した農業経営を展開する個別農家や協業経営者らを表彰し、その実績を広く全国に紹介することを狙いに開催されている。
上地さんは、このコンクールで、農業と観光を一体化した農業経営について発表した。マンゴーを栽培しながら「観光農園」を開設した成果を紹介し、審査員から高い評価を得た。
下地市長への報告で上地さんは「37年間農業を続けてきたが、最初から農業は素晴らしい。農業には夢があると言い続けてきた。こうやって今、形になったことが何よりうれしい」と喜びを話し、「今回の受賞を誇りに思う。これからもこの賞に恥じないように頑張りたい」と意欲を語った。
下地市長は「上地さんは先見的な農業を展開してきた農業のリーダー」と評価して受賞を祝福し「さらなる活躍を期待している」と激励を込めた。
報告には県のマンゴーコンテストで優秀賞を受賞した平良潤一さん、優良賞の上地誠さん、下地一武(かずむ)さんも同席。受賞の喜びを語るとともに下地市長にマンゴーを贈った。