3歳長女、暴行を受け死亡/宮古島署
父親を致死容疑で逮捕/「妹の面倒見なかった」
宮古島署は28日午後3時50分すぎ、3歳の長女をアパートの一室で床に突き倒すなどの暴行を加え、頭部損傷の傷害で死亡させたとして、建設作業員で父親の伊良部和士容疑者(21)=平良西里=を傷害致死の容疑で逮捕した。調べに対し伊良部容疑者は「妹の面倒をみるように言ったがいうことを聞かなかったため暴力を振るった」などと話し「事実はその通り間違いありません」と容疑を認めているという。
宮古島署は女児が搬送された市内の病院から「脳の損傷がひどく、皮下出血があり、児童虐待の疑いがある」との通報を受け、捜査を進めていた。
同署によると26日午後6時30分すぎ、長女の母親から「3歳の女の子がテーブルの角に胸を強打した」と119番通報があった。女児は救急車で市内の病院に搬送されたが、約12時間後の27日早朝、死亡が確認された。市消防署によると、搬送時に女児は意識が無く呼吸状態が悪かったため、補助呼吸を施したという。
伊良部容疑者は妻(23)と子供4人の6人暮らし。
近所に住む30代の女性は「とにかくびっくりして、ショックを受けている。児童虐待など、とても考えられないこと。子供は言うことを聞かないのが子供。何でそんなことをするのだろうと驚いている」。また近くの店舗にいる女性(60代)は「幼児虐待なんて初めて聞く。本当に驚いている。自分にも2歳になる孫がいる。しゃべり始めてとても可愛いとき。亡くなったのが3歳の女の子と聞いて、自分の孫だったらどうしようと思い、とても腹が立った」と一様にショックを隠せない様子だった。