伊良部容疑者 訪問の市職員に怒声/3歳児暴行死
妻が対応、死亡の3歳児寄り添う
3歳の長女に暴行を加え死亡させたとして、建設作業員の伊良部和士容疑者(21)=平良西里=が逮捕された事件で、市児童家庭課の職員が容疑者と妻、子供が住むアパートを訪問した際、容疑者から怒声を浴びせられていたことが29日までに分かった。職員には妻が玄関で対応したが、死亡した3歳の長女が寄り添っていたという。
市児童家庭課によると、コザ児童相談所(沖縄市)から電話で「子供が安全か、容疑者の祖母と一緒に居るのかを確認してほしい」と依頼を受けた。
7月15日午後2時ごろ、市児童家庭課の相談員と担当職員の2人がアパートを訪ねると妻が玄関で対応した。
その際、居間で寝ていた容疑者は妻や市職員に対し「何をやっているんだ」「何を言っているんだ」などと怒鳴りつけたという。
同課は、コザ児童相談所から6月19日に、容疑者や妻、子供が宮古島市に在住しているかどうかの確認を依頼され調べたが、住民基本台帳に記されていなかったため「その旨、報告した」(同課)。
6月22日には、同相談所から、妻は容疑者からドメスティックバイオレンス(DV)の被害を受けているとの報告は受けたが、子供については「心理的及び身体的な虐待の疑いがある」と説明されていたという。
コザ児童相談所は、23日または24日に宮古島市に職員を出張させ、容疑者や妻、子供が住むアパートを訪問する予定だった。しかし、別の虐待事案の対応のため、翌週以降に出張を延期したという。