沖電宮古発電所で油漏れ
地下に浸透、量不明/水源への混入確認されず
沖縄電力宮古発電所(平良西仲宗根)構内で7月27日、重油漏れが確認された。重油は地下に浸透しており、同社が回収を急いでいる。これまでにドラム缶(200㍑)13個分の重油が含まれた土砂を回収したという。漏れた量や面積などについては調査中。同社は発電所周辺の井戸水をくみ上げ、水源に油分が混入しているかどうか検査したが、混入は確認されていないという。同社宮古支店の比嘉正市支店長が31日、概要を説明するとともに「速やかに原因究明と再発防止策に努める」と陳謝。「市民には、詳細が判明次第報告していく」と話した。
漏れたのはディーゼル発電機の燃料として使用している重油。
同社によると、今年2月27日に宮古発電所内の重油タンク耐震性適合調査で、ボーリング調査を実施。その際、地中から採取された土に重油が付着していたため、関係機関に報告し調査を進めてきた。
浅い所では地下約3㍍、深いところでは約18㍍付近から採取された土に重油が含まれていたことから、長期にわたって漏れていた可能性が高い。
重油漏れが確認されたのはコンクリート製の側溝で、側面に直径約4㌢の穴が見つかっている。
この側溝は1976年に建設されたもので老朽化が進んでおり、比嘉支店長は「いつから漏れているのか、どのくらいの重油が漏れているのか、現時点では分からない」とし、詳細判明は1カ月程度掛かる見通しであることを明らかにした。
同発電所周辺にある大和川(ガー)と白川田(スサカダー)水源地の水をくみ上げて油分混入検査を実施しているが、31日現在、混入は確認されていない。引き続き検査を実施する。