大濱さん(北中3年)優秀賞/中学生水の作文コン表彰式
【那覇支社】第37回「全日本中学生水の作文コンクール」(主催・県、国土交通省)地方審査の県知事表彰式が3日、県庁で行われ、優秀賞に大濱愛里さん(北中3年)ら3人が選ばれ、安慶名均企画調整統括監から賞状と記念品が贈られた。
国交省の中央審査会に推薦した優秀賞3点のうち、大濱さんの作品が唯一入選に選ばれた審査結果も報告された。
大濱さんは2年連続で優秀賞の受賞となり、「2回続けてもらえて、とてもうれしい。水をもっと大切にしようとの思いで書いた。お父さんの畑仕事の手伝いは、これからも続けたい」と笑顔で話した。
受賞した優秀作の題は「守り続ける水」。大濱さんはサトウキビの夏植えを手伝った体験を通し、「水の力の大きさを改めて気付かされた」として、「サトウキビを生き生きと成長させる水。私に力を与えてくれる水。どちらもかけがえのない命の水だ。それを私は守り続けたい」と作文で訴えた。
毎年8月1日「水の日」・「水の週間」(1~7日)の全国的な関連行事の一環として、水の貴重さや水資源開発の重要性について関心を高め理解を深めてもらおうと、次代を担う中学生を対象にした同コンクールを実施している。今回は県内22校から103点の応募作品があり、審査の結果、優秀賞3点、入選2点が決まった。 翁長雄志知事(代読・安慶名統括監)は「今回の受賞は日頃から水に関心を持ち水を大切にしてきたことが実を結んだ。この受賞を機に、さらに水への関心を深めて貴重な水資源の保全に貢献してほしい」と激励した。
審査講評で渡具知薫宜野座中学校教諭は「大濱さんの受賞作は水に対する思いが強い印象を受けた。宮古島の地下ダムなど目に見えないところで水を守っている努力に気付いた点をテーマに、構成もしっかりと書かれており、とても読みやすかった」と話した。
入賞作品は7日まで、県庁1階ロビーで展示される。